[アップデート] AWS Console モバイルアプリ の通知にアクションボタンが表示されるようになり、アラートやインシデントに迅速に対応出来るようになりました
いわさです。
先日のアップデートで iOS 版の AWS Console モバイルアプリの通知機能が強化されました。
AWS User Notifications を使うと、EC2 インスタンスのステータス変更や CloudWatch アラームの変更を集約して一元的に受信することが出来ます。
その受信先にコンソールモバイルアプリを指定することが出来るのですが、今回のアップデートで通知詳細画面にアクションボタンが表示されるようになりました。
これによって、例えば CloudWatch アラームで EC2 の異常通知を受信した後に、モバイルアプリで受信した通知画面上から、そのまま EC2 の停止や再起動操作を行うことが出来ます。
アナウンスによると今回の機能更新は iOS 版のみのようです。
また、クライアントアプリケーションのバージョンについてアナウンスやドキュメントに明記されていないのですが、おそらく直近の 12 月 18 日更新の Version 3.8.0 以上が必要と思われます。
AWS User Notifications とモバイルアプリの設定
前提として AWS User Notifications を構成し、通知先にモバイルアプリを設定しておく必要があります。
詳細な手順は次の記事が参考になりますのでこちらもご覧になってください。
今回は全ての EC2 と CloudWatch アラームの通知先をモバイルアプリに指定しました。
モバイルアプリから次のようにステータスがアクティブなルールが設定されていることが確認出来ます。
EC2 ステータス変更通知に反応してみる
早速停止されたインスタンスを開始してみます。
すぐに通知は受信せずに、数回停止したり開始したりを繰り返しました。
AWS User Notifications はリアルタイム通知ではなく、一定期間の通知を集約して通知されます。今回は最短の 5 分集約で設定したのでその間の通知が Multiple events として集約して通知されました。
プッシュ通知を選択すると通知詳細画面に、ここで複数通知のそれぞれの内容を確認することが出来ます。
EC2 の起動と停止を繰り返していたのですが、停止された時の通知を見てみましょう。
どのインスタンスがいつ停止されたのかが確認出来るのですが、上部に次のように「Start instance」ボタンが表示されていますね。これが今回のアップデートで追加されたものです。
「Start instance」ボタンを押してみると、アプリ内メッセージが表示されました。
操作アクションに成功したようです。
マネジメントコンソールを確認してみると、操作したインスタンスが起動されています。なるほど。
CloudWatch アラーム通知に反応してみる
続いて CloudWatch アラームも試してみました。
今回は特定の EC2 インスタンスの CPU 使用率をしきい値とする CloudWatch アラームを作成済みです。
次のようにそのアラームの状態が「アラーム状態」に変わりました。
少し待つとモバイルアプリ側で通知を受信しました。
先ほどと同じように通知の詳細を確認してみましょう。
こちらは「Stop instacne」と「Reboot instance」ボタンが表示されました。
再起動も出来るのですね。これは良さそう。
さいごに
本日は AWS Console モバイルアプリ の通知にアクションボタンが表示されるようになったので使ってみました。
AWS Console モバイルアプリを使っている方にはかなり良い機能なのではないでしょうか。
通知受信後にわざわざサービス機能まで遷移して操作しなくても、通知画面からそのままアラートやインシデントに迅速に対応出来るようになりそうですね。